お化けは怖くない
(300億円以上かけて)
新しく田町に作る区の施設には10mの津波を想定して津波対策を施します。
沿岸域の防潮堤や水門は約5mの高さなので、その倍の10mが想定値です。
これが僕の議会質問に対する区長答弁。
豪華な劇場も、避難所になるという理屈。
理屈は理解するが、10mという津波の想定値には納得がいかない。
今必要なのは
もっと冷静になって
もっと柔軟な発想を持って
官民が一体となり街の未来を考えること。
10mの津波の想定とは、5.1mから6.3mの高さの防潮堤で守られている日本の首都が壊滅するということです。
もちろん、本当に危険であるならば、そういう想定は必要だし、どんなにお金が掛かってもやるべきです。
そして、その場合は区の施設だけでなく、全ての沿岸域を万里の長城のように高さ10m以上の防潮堤で囲む必要があります。
しかし!
何度も言いますが、
歴史上、関東における大地震で、熱海や大島や鎌倉が10m以上の津波に飲み込まれた時でも、東京には2m以上の津波が来たことはありません。
東京湾は構造的に津波が減衰するので、大津波が東京に来ることはないのです。
たとえ、東京湾の真ん中で巨大な地震が発生したとしても、平均水深が20mしかない東京内湾では、流体力学的に津波は発生しないのです。
現在、風評によって沿岸域のマンション売買は危機的状況です。
このままでは、沿岸都市の資産価値は下がる一方でしょう。
高給取りの外人が去って、来年度の税収は大幅な減収となる見込みです。
住民サービスの低下も避けられなくなるでしょう。
待機児童解消のための予算。
教育の予算。
老人福祉サービスの予算。
どこから予算を削るのか・・・・・
お化けは怖くありません。
正しい知識を持ち、冷静になることが大切です。
港区の港に通じる道路際には、このようなレールに乗った
黄色い構造物があります。
港は防潮堤が作れないので、5m以上の津波や高潮によって水害がおきないよう、道路に防潮堤を設けているのです。
水門も311の震災以降、補強工事が急ピッチで進み、真っ白いコンクリートでサンドイッチされています。
あらゆる場所で、水害から都市を守る施策が施されています。
沿岸を散策してみてください。
新しい発見が、たくさんあるはずです。
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