決算特別委員会その2

seabasslive

2011年10月04日 11:27

決算特別委員会の土木費での質問。
土木っていうと、一般区民には遠い話のように感じるけど、実は極めて身近な問題が多数あるのです。

今回は質問時間の20分を使い、僕の意見をじっくりと語らせて頂きました。



港区の港とは、船が着く場所のことを言います。
東京の離島である伊豆七島も小笠原も船は全て港区の竹芝から出ています。
つまり、港区は東京の海の玄関です。

しかし、残念なことに海の恩恵を受けている区民や、海での楽しみを知っている区民は少数であるというのが現実です。
僕は区民が海に親しんでいただけるよう、水辺フェスタや小P連ビーチフェスタなど色々な水辺の企画をお手伝いしてきました。

昨日も芝浦運河で運が祭りが開催され、お手伝いしてきたのですが、このイベントの一番の人気は運河クルーズです。
そして、運河クルーズで乗客が一番喜ぶのは橋をくぐった時。

港区の水辺には区が管理する橋が全部で31あります。
そして、それらの橋の裏側にはガスや電気、水道等のライフラインが通っています。

しかし、その内、耐震基準を満たしてない橋が10橋もあるのです!
震度5強の地震がおきるとレインボーブリッジなどは封鎖され、安全が確認されるまで通行できません。
区の管理する橋の点検も震災時には最優先で行わなければいけません。

しかし、橋を点検するためには船が必要なのですが、港区は水上行動手段を持っていません。
船どころか、船を着けるための自前の桟橋すら持っていないのです。

隣の中央区も品川区も江東区も、沿岸区はどこも自前の桟橋を持っていて、震災時に船で対応できるよう日頃から計画し準備しているのに・・・

海を見てこなかった港の区の現実です。

区は帰宅困難者対策として、企業に社員を留まらせる方針を取っています。
駅や道路に人があふれることを防ぐためです。
しかし、小さい子供が家で待っている人や、介護の必要な家族が待っている人など、どうしても、絶対に家に帰らなければいけない人もいます。

港区から船を使えば、川崎まで40分、千葉の浦安まで30分、埼玉の戸田まで40分ほどで着きます。
100人乗りの屋形船が5往復すれば500人、10隻だと5000人、20隻だと10000人輸送することができます。
ちなみに浜松町駅の横にある古川河口だけで屋形船が45隻ほど停泊しています。

帰宅困難者の避難場所や水食糧の備蓄を考えることも大切ですが、自宅に帰る手段を同時に考えることは、より重要だと考えます。

今年の7月には羽田空港に桟橋ができ、海から空港に行けるようになりました。
中央区の日本橋にも桟橋が設置され、新しい観光ルートとして観光客が日本橋川から海に出て行っています。

海に面した区である利点を生かし、震災対応だけでなく、観光振興としても取り組んでいただきたい。

このような内容でお話させて頂き、
区の担当者からは、水面管理者である東京都と協議するなど検討をしていくとの回答を頂きました。

将来、羽田空港から船で「一の橋」なんかに気軽に来れたらいいね!

夜は、ニューオータニで渡辺代表と会食

僕の防災特区構想を高く評価していただき、貴重なアドバイスを頂きました。

関連記事