発電マンションを目指す!

seabasslive

2011年09月08日 08:09


停電の時でも困らない、発電し続けられるマンションを目指す!

「榎本さんと初めて会った5年前、停電だとか発電だとか熱く語るのを聞いて、変な人だと思っていました」
こう言ったのは、芝浦アイランド歯科の院長。

「しかし、今は、あなたが居ることで、ものすごく安心感がある。」

ありがたいお言葉。

停電でも困らない、発電し、電気を作り続けることができるマンションを目指す!
これは僕が言い続けてきた防災テーマです。

マンションには消防法で発電機の設置が義務付けられています。


しかし、消防法で発電機の燃料には制約があります。

軽油は1トン未満、A重油は2トン未満。

稼働時間にして数時間。最新の省エネタイプでも5時間くらいと言われています。

震災がおきると、6日間停電すると言われています。
行政は、高層住宅住民に、避難所に行かず、停電したマンション内に7日間生活できるように準備するよう指導しています。

停電すると
エレベーターは動きません。
火災報知器も鳴りません。
排水ポンプが動かないので、トイレに水も流せません。
流しちゃうと、低層階でトイレの逆噴射が起きてしまいます。

高層住宅は、電気がないと、生活できない!
これが僕の持論です。

震災時、ガソリンスタンドや道路が役に立たないことは3月11日の震災で皆さんご経験されたことと思います。

そこで、「東京港」に大量に備蓄されている「船舶燃料」をマンションに届け、海から発電機の燃料を調達する!
これが僕の提案。

9月3日に発電機の燃料調達シミュレーションを行いました。
今回、第一回として行なったのは、芝浦にあるキャピタルマークタワー。

47階建て、869世帯の超高層住宅



マンションの目の前には新芝運河があり、防災船着場があります。

バリアフリー化されていて、物資輸送シミュレーションには最適。


タンカーのあるレインボーブリッジ下から船で15分。
A重油1トンをポリタンクに分散して運び入れるという想定で、実験を行います。


本当に燃料を運ぶと、消防法に抵触してしまうので、同じ重量の人を載せて実証実験。

このシミュレーション。
都から桟橋の使用許可は頂きましたが、港区は「承知はするが承諾はしない」ということで、イベントの後援許可はおりませんでした。


東京消防庁から聞いたのですが、阪神淡路大震災の時、燃料がなくなった消防自動車に自衛隊の補給車が燃料を入れようと申し出たところ、消防車は「ここは危険物取り扱い指定を受けた場所でないので燃料給油はできない」と断ったそうです。

港区が消極的な理由の一つが、違法行為を前提とした実験だからという理由。
消防法は火災を前提としているので、震災時には、非常に使いづらい法律となっているのです。

僕は、震災時に消防法が柔軟に運用できる「沿岸防災特区」を作りたいと言い続けてきました。
今回お声がけして、ワールドシティータワーズ、シティータワー品川など近隣のマンションの管理組合の方にも見学していただきました。
既に、仕組みに正規参加を表明している芝浦アイランドグローヴタワー、エアタワー、ブルームタワーなどと一緒に、安心できる防災体制を作りましょう。

みんなで、停電が怖くない、発電し続けれれるマンションを目指しませんか!

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