2005年11月03日
スタジオ収録

今年の8月に「ザ・シーバスDVD]というDVD付きの雑誌を桃園書房から出したのだけれど、これが爆発的に売れ、現在の時点で出版社には一冊の在庫もなく、未だバックオーダーは数百件(書店、釣具店)という予想もしなかった状態。
そんなもんだから、僕に作品製作の依頼が殺到し、今日は今度出す雑誌の付録のDVDに使う「ノット」のスタジオ収録をやることに。
今まで、基本的に僕の作品は、僕が企画し、僕が台本を書き、僕がディレクターをやり、釣りは当然自分でやり、水中撮影時にはカメラマンまでこなし、挙句の果てには編集も全て自分の手でやるのがパターンだった。
僕の作ってきた作品は水中と水上の融合的なアングルで釣りを捉えようとする今までにない手法だから、どうしても専門的な知識が格パートに必要となり、少ない予算でイメージを具体化しようとすると自分がマルチになるしか方法がなかったのです。
しかし、今回は僕の事務所の隣にあるTBSの「世界遺産」を撮影している会社のスタッフが協力してくれているので、自分がカメラを回す必要もないし、編集だってディレクターがやってくれる(^^♪
収録中にお茶まで出してもらって、まるでタレント気分!
なんだか、すっげ~楽しいぞ!
しかし、タレントにはなれない。
細いラインを結ぶ、ノットの撮影が主だから、手のアップが中心となるのだけれど、僕の手は、日頃から魚をハンドランディングするものだから指はボロボロ、指先にはフックが刺さって化膿した後や、エラやナイフで切った後など傷だらけ。
とてもアップに耐えられる代物ではない。
いいんだろうか?
まあ、クレームが多かったら次からは女の子のアシスタントを出版社に雇ってもらって、俺が教える企画にしてもらおうっと。
どんどん出版社にクレームよろしく!
この企画、当初、使用頻度の高い19種類ほどのノットを収録してみて、比較的経験の浅い人に見てもらったのだが、解りにくいと言う人が非常に多く、予想以上に評判が悪かった。
皆、ノットが嫌いなんだね(^_^;)
そこで、僕が日頃ゲームで使用するノットの中で一番使用頻度の高く、ラインの種類を選ばないノットを1パターンだけ徹底して覚えてもらう企画に急遽変更することに。
このDVDで、ラインシステムがなぜ重要なのかを理解してもらえたら嬉しい。
そして、この号で紹介するパターンだけでも覚えてもらえたら、僕の徹夜の努力は報われる。
<僕が日頃シーバスゲームに使用しているライン>

ラパラ チタニウム ブレイド 0.8号19Lb 130m
PEは細くて強いから意味がある。
チタニウムブレイドはモンスターPEとして既に定番になった感があるが、細いということは根ズレに弱いという事でもあるのでラインブレイクを防ぐためにもラインシステムは重要。
プラッキングにおいてPEラインは「CDXR10&8」などテンションを抜かないアクションで使用するシンキングモデルとの相性が良い。

ラパラ ロングキャストライン 8Lb 150m
フロロ並の感度と適度な伸びを持つナイロンライン。ジャークやポッパーのようなスラッグを多用するアクションには巻き取りテンションが甘くてもトラブルになりにくいナイロンが向いている。X-RAPのサスペンドモデルをジャークして使用する時は必ずこのラインを使用。
伸びた後の収縮率や収縮スピード、均一性、等、あらゆるテストの上、僕が絶大な信用を置いている傑作ライン。
※ラインの収縮スピード=「極めて重要なテスト項目!伸びるという特性は瞬間的な強い力に耐えるというナイロンの持つ最大のメリットなのだが、伸びたラインがすぐ元の長さ(=元の太さ)に戻らないと、ファイト中の強度が極端に低下することになったり、細くなったまま巻き取られてしまうという事になる。僕が実験した限りでは、一般に市販されているナイロンラインの中でも、ロングキャストの収縮スピードは群を抜いている。
ちなみにテストで某社の有名なラインは1kgのテンションを30秒掛けたら20%以上も伸びてしまい、元の長さに戻るまでに10分を要した。ファイト中のラインの変化を想像してみて欲しい。」
ナイロンもPEも通常は20lbのフロロカーボンショックリーダーと組み合わせて使用しています。