2015年03月13日
都は猛省を!

僕の取り組みの後追いをするようにH25年に都が行った非常用発電機燃料の備蓄計画。
震災時にスタンドの燃料が1日で底をつき、パトカーや救急車などへの給油ができなかったことへの反省から作られた仕組み。
しかし、その実態はお粗末極まりないものだった。
先月、都の幹部職員と打合せをしているときに、僕がマンションの非常用発電機燃料をどのようにランニングストックとして保管しているのかと聞かれた。
僕が協定を結んでいるのは、東京港で貨物船などに給油する小型タンカーに搭載している軽油とA重油。
タンカーは、タンクが空になると不安定になることから常に一定量を残す決まりになっていて、この残燃料を震災時に購入する契約をしている。
だから保管料も発生しないし、無くなることはない。
都と違って、一円のお金も発生していない共助の仕組みだ。
また、震災時に実効性を持たせるため、毎年、会員マンションの前の運河護岸にタンカーを接岸して給油するシミュレーションを行っている。
現在契約しているのは、500kl。超高層マンション50棟が一週間の間、毎日8時間発電機を動かせる体制を作っている。
この会話の時に、この事件は発覚していないけど、今、思い出していることだろう。
契約とは、紙の上での約束事。
契約や計画に実効性を持たせるには、常にシミュレーションすることが欠かせない。
都は、救急車や消防車、パトカーなどへの燃料が確保できていない今現在に対する危機意識があまりにも薄い。
2014年07月27日
真実は水の中

天王洲セントラルタワーを所有する中川特殊鋼が主催する祭りに招かれ、エールクレール号を2日「天王洲ピア」に係留した。
3ベットルーム3シャワー室3トイレを持つ大型クルーザーも空から見れば白い点でしかない。
そして、空から見れば綺麗な運河も、一昨日のゲリラ豪雨に対応した未処理下水の緊急放流によって悪臭を放っていた。
当然、本日のお台場海水浴イベントは中止だと思って問い合わせたら、
区も青少年委員も海水浴を予定通り実施するというので、子供を泳がせるべきでは無いと進言した。
オリンピックに向けたゼスチャーで子供を危険に晒すべきでは無いと思うのだが、誰の為の海水浴なのだろう。
東京港の水質アピールの前に浄化策を真剣に議論すべきだと思うのだが…
2014年07月24日
お台場海水浴
懐かしいグーグルアースの画像が出てきた。
8年ほど前、僕の提案で東京都港湾局がお台場に設置した「牡蠣を使った水質浄化実験装置」


牡蠣は約1時間で数リットルの海水を浄化する能力を持つ。
牡蠣のカーテンでお台場海域を囲み水質浄化を図ろうとした試みの縮小版実験装置だったが、雨天時に下水道処理施設から放出される未処理下水に含まれる大量の塩素によって、イカダから表層に常に吊るされた牡蠣は数カ月で死滅してしまった。
泳げる海を目指す上で、僕たちの目指す本丸は下水道行政だと確信を持った実験だった。
住民に最も近い行政である特別区は、今年度、僕の度重なる要請によって独自の水質調査の予算計上をし、お台場海域5カ所で年数回の水質調査を行うことになったが、雨天時の未処理下水がどのように入り、有機物が沈殿し、腐敗して貧酸素水塊が発生するのかというメカニズムを解明するには遠く及ばない予算規模だ。
なぜ泳げないのか?
どうすれば泳げるようになるのか?
それを語ることなく、住民に海水浴なるものをやらせ、写真に撮り、「ほら!泳げてるだろ!」と広報する手法は、如何なものかと思う…
言いたい事は山ほどあるが、水質改善策をおざなりにしたまま住民を使って水質アピールをすることに心から怒りを覚えています。
<お台場海水浴>
http://www.city.minato.tokyo.jp/houdou/kuse/koho/dekigoto/koremade/201407/odaibakaisuiyoku.html
8年ほど前、僕の提案で東京都港湾局がお台場に設置した「牡蠣を使った水質浄化実験装置」


牡蠣は約1時間で数リットルの海水を浄化する能力を持つ。
牡蠣のカーテンでお台場海域を囲み水質浄化を図ろうとした試みの縮小版実験装置だったが、雨天時に下水道処理施設から放出される未処理下水に含まれる大量の塩素によって、イカダから表層に常に吊るされた牡蠣は数カ月で死滅してしまった。
泳げる海を目指す上で、僕たちの目指す本丸は下水道行政だと確信を持った実験だった。
住民に最も近い行政である特別区は、今年度、僕の度重なる要請によって独自の水質調査の予算計上をし、お台場海域5カ所で年数回の水質調査を行うことになったが、雨天時の未処理下水がどのように入り、有機物が沈殿し、腐敗して貧酸素水塊が発生するのかというメカニズムを解明するには遠く及ばない予算規模だ。
なぜ泳げないのか?
どうすれば泳げるようになるのか?
それを語ることなく、住民に海水浴なるものをやらせ、写真に撮り、「ほら!泳げてるだろ!」と広報する手法は、如何なものかと思う…
言いたい事は山ほどあるが、水質改善策をおざなりにしたまま住民を使って水質アピールをすることに心から怒りを覚えています。
<お台場海水浴>
http://www.city.minato.tokyo.jp/houdou/kuse/koho/dekigoto/koremade/201407/odaibakaisuiyoku.html
2012年03月09日
待ったなし!
首都直下 震度7予想!

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120308-00000010-pseven-soci
震度6と7では、とんでもなく違う!!
震災対策は待ったなし!
4月から東京都は「LCP住宅認定制度」をスタートさせます。
http://www.gensai.net/?p=2608
これは震災時に停電しても発電し続けられる住宅を認定奨励する仕組み!
しかし、この認定を受けられるのは、新築の新タイプのみ。
つまり、発電し続けることができない既存のマンションでは、区が言うように予想される停電期間である7日間も自宅で残留居住することは困難だと東京都が認めたわけです。
今議会でも「この認定制度の意味を区はどのように考えるか?」と質問しましたが、明快な回答は得られませんでした。
これにより、既存のマンションの価値は下がる可能性があります。
僕が7年前から提唱し続けている東京港からマンションの非常用発電機燃料を各マンションに供給するシステム。
行政が協力しないから、希望するマンションだけで共同購入する仕組みを作ることにしました。
協力を検討しているマンションの方々560名を乗せ、今週末、防災運河クルーズを行います。
震災で停電しても、エレベーターが動き、水道が使え、火災報知器が機能するマンションを目指します!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120308-00000010-pseven-soci
震度6と7では、とんでもなく違う!!
震災対策は待ったなし!
4月から東京都は「LCP住宅認定制度」をスタートさせます。
http://www.gensai.net/?p=2608
これは震災時に停電しても発電し続けられる住宅を認定奨励する仕組み!
しかし、この認定を受けられるのは、新築の新タイプのみ。
つまり、発電し続けることができない既存のマンションでは、区が言うように予想される停電期間である7日間も自宅で残留居住することは困難だと東京都が認めたわけです。
今議会でも「この認定制度の意味を区はどのように考えるか?」と質問しましたが、明快な回答は得られませんでした。
これにより、既存のマンションの価値は下がる可能性があります。
僕が7年前から提唱し続けている東京港からマンションの非常用発電機燃料を各マンションに供給するシステム。
行政が協力しないから、希望するマンションだけで共同購入する仕組みを作ることにしました。
協力を検討しているマンションの方々560名を乗せ、今週末、防災運河クルーズを行います。
震災で停電しても、エレベーターが動き、水道が使え、火災報知器が機能するマンションを目指します!
2012年01月04日
謹賀新年
新年あけましておめでとうございます。
今年は飛躍の年としたいと思っております。
まだ語れませんが、すでに多くの布石を打っています。
御期待下さい。

僕の議会での代表質問が映像で見れます。
今年の僕のテーマそのものです。
特にブルーカーボンの質問は、他会派の議員からも高い評価を頂きました。
ぜひご覧下さい!
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=3718&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
内容は
1 高層住宅の防災について
(1)非常用発電について
環境未来都市提案にある災害時の非常用発電と並行して、一般のビル・マンションに設置してある非常用発電の有効利用を検討するべき。
(2)防災訓練について
残留地域で行われている防災訓練が避難訓練となっている現状は、震災時に誤解を与えることにならないか。
(3)港湾施設の利用について
防災協定を結んでいる民間桟橋を利用する具体的な防災計画は立てているのか(鍵の管理、利用方法など)。
(4)帰宅困難者対策について
小型船舶を利用した1万人規模の帰宅困難者対策を早急に立てるべき。
(5)橋梁の安全確認について
区が管理する、耐震基準に達していない10橋の震災時の安全確認はどのようになっているのか。
(6)エレベーター対策について
停止したエレベーターの再起動に、ビル管理会社が関与できるチャートづくりについて
2 暴力団排除条例について
(1)暴力団排除条項について
区の施設利用規約やNPO活動助成事業募集要項など、新たな都条例の暴力団排除条項に照らし合わせ訂正する必要があると思うがいかがか。
3 ブルーカーボンについて
(1)京都議定書の最終年度を迎えるにあたって
地球温暖化対策におけるブルーカーボンの必要性と港区の取り組む方向性について
今年は飛躍の年としたいと思っております。
まだ語れませんが、すでに多くの布石を打っています。
御期待下さい。

僕の議会での代表質問が映像で見れます。
今年の僕のテーマそのものです。
特にブルーカーボンの質問は、他会派の議員からも高い評価を頂きました。
ぜひご覧下さい!
http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=3718&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
内容は
1 高層住宅の防災について
(1)非常用発電について
環境未来都市提案にある災害時の非常用発電と並行して、一般のビル・マンションに設置してある非常用発電の有効利用を検討するべき。
(2)防災訓練について
残留地域で行われている防災訓練が避難訓練となっている現状は、震災時に誤解を与えることにならないか。
(3)港湾施設の利用について
防災協定を結んでいる民間桟橋を利用する具体的な防災計画は立てているのか(鍵の管理、利用方法など)。
(4)帰宅困難者対策について
小型船舶を利用した1万人規模の帰宅困難者対策を早急に立てるべき。
(5)橋梁の安全確認について
区が管理する、耐震基準に達していない10橋の震災時の安全確認はどのようになっているのか。
(6)エレベーター対策について
停止したエレベーターの再起動に、ビル管理会社が関与できるチャートづくりについて
2 暴力団排除条例について
(1)暴力団排除条項について
区の施設利用規約やNPO活動助成事業募集要項など、新たな都条例の暴力団排除条項に照らし合わせ訂正する必要があると思うがいかがか。
3 ブルーカーボンについて
(1)京都議定書の最終年度を迎えるにあたって
地球温暖化対策におけるブルーカーボンの必要性と港区の取り組む方向性について
2011年12月10日
議会閉会
国会が閉幕。
民間の給与が下がり続ける中で、しかもこれだけ復興財源が求められる中で国家公務員の給与だけは据え置きだというのもとんでもない話です。結局三党談合で、7.8%カットといっているんだったら、それくらいやって閉幕しろ!と思います。
原発事故にしたって経産省で責任を取った役人は一人もいません。メチャクチャです。
残念なことに港区議会でも、わずか1000円程度の0.2%の引き下げでお茶を濁して閉幕してしまいました。
引き下げどころか共産党さんなんか公務員給与を引き上げろとおっしゃる。
豪華なマンションの公務員宿舎購入も僕たちみんなの党会派4人以外は全員賛成。
選挙の時には「無駄は何処かにあるはずです!」とおっしゃっていた議員が、当選後に具体的な切り込みは一切しないのを不思議に思っていたら、大阪の橋下さんを見て解りました。
それは切り込めば必ず切り込まれた側を敵にすることになり、誹謗中傷を受け一定の票を失うから。
公務員も票田だし、無駄が「何処」と特定しないことは選挙戦術だったのですね。
僕は選挙公約を果たすために議員になったのであり、果たした時は任期中でも辞めてしまうと思います。
本当に多くの事を学んだストレスの大きい議会でした。
民間の給与が下がり続ける中で、しかもこれだけ復興財源が求められる中で国家公務員の給与だけは据え置きだというのもとんでもない話です。結局三党談合で、7.8%カットといっているんだったら、それくらいやって閉幕しろ!と思います。
原発事故にしたって経産省で責任を取った役人は一人もいません。メチャクチャです。
残念なことに港区議会でも、わずか1000円程度の0.2%の引き下げでお茶を濁して閉幕してしまいました。
引き下げどころか共産党さんなんか公務員給与を引き上げろとおっしゃる。
豪華なマンションの公務員宿舎購入も僕たちみんなの党会派4人以外は全員賛成。
選挙の時には「無駄は何処かにあるはずです!」とおっしゃっていた議員が、当選後に具体的な切り込みは一切しないのを不思議に思っていたら、大阪の橋下さんを見て解りました。
それは切り込めば必ず切り込まれた側を敵にすることになり、誹謗中傷を受け一定の票を失うから。
公務員も票田だし、無駄が「何処」と特定しないことは選挙戦術だったのですね。
僕は選挙公約を果たすために議員になったのであり、果たした時は任期中でも辞めてしまうと思います。
本当に多くの事を学んだストレスの大きい議会でした。
2011年12月07日
港区の運河の裏の顔
只今、第4回定例議会の最中です。
議会における常任委員会の初日は議案に関係する案件の視察を行うことになっています。
建設常任委員会は運河の橋梁や護岸の視察と赤坂、六本木の再開発予定地の視察を行いました。
最初は日の出桟橋から東京都港湾局の用意した小型船3隻に乗り込みます。
僕は副区長と副委員長と一緒に一号艇。

東京港から狭い運河に入り、耐震基準に達していない橋の橋脚や、運河沿いに不法占拠している住居を視察します。
大正時代に起きた関東大震災では、護岸の70%が崩れ、護岸に建っていた建物も倒壊したと聞きました。
耐震補強されていない護岸や、区民の動線となっている橋の耐震補強や架け替えは急務です。

芝浦と港南を結ぶガス管が貫通している家。
当然ですが、このガス管が損傷すれば芝浦港南一体に影響します。
また芝浦小学校まで数十mの距離しかありません。

運河にはみ出した家は細い杭で支えられています。
下水は運河に直接流されているようです。

橋の橋脚には横に亀裂が入って、中の錆びた鉄筋がむき出しになっています。
区の管理する31の橋のうち耐震基準を見たしていない橋は10橋もあります。
都や区では、耐震調査の結果、危険と判断された橋や護岸の耐震計画を進めており、多くが平成27年度完成を目指しています。
しかし、不法占拠住民の立ち退きなどには歴史的な背景があり、交渉は難航が予想されます。
陸に上がってから、六本木と赤坂の再開発予定地の視察です。


バブル時代の懐かしい旧六本木プリンスホテル。
地域では、この辺り一体の再開発に向け協議を重ねています。
東京の街は、いつ来てもおかしくないと言われている首都直下型地震に備え、街全体の耐震性を高めるため、再開発や再整備を急いでいます。
規制の緩和によって民間活力を引き出す。
無駄を排除して財源を確保し、防災や教育などプライオリティーの高い案件に集中的に投資していく。
時代の大転換期に立っているという自分の責務を思うと身が引き締まります。
議会における常任委員会の初日は議案に関係する案件の視察を行うことになっています。
建設常任委員会は運河の橋梁や護岸の視察と赤坂、六本木の再開発予定地の視察を行いました。
最初は日の出桟橋から東京都港湾局の用意した小型船3隻に乗り込みます。
僕は副区長と副委員長と一緒に一号艇。

東京港から狭い運河に入り、耐震基準に達していない橋の橋脚や、運河沿いに不法占拠している住居を視察します。
大正時代に起きた関東大震災では、護岸の70%が崩れ、護岸に建っていた建物も倒壊したと聞きました。
耐震補強されていない護岸や、区民の動線となっている橋の耐震補強や架け替えは急務です。

芝浦と港南を結ぶガス管が貫通している家。
当然ですが、このガス管が損傷すれば芝浦港南一体に影響します。
また芝浦小学校まで数十mの距離しかありません。

運河にはみ出した家は細い杭で支えられています。
下水は運河に直接流されているようです。

橋の橋脚には横に亀裂が入って、中の錆びた鉄筋がむき出しになっています。
区の管理する31の橋のうち耐震基準を見たしていない橋は10橋もあります。
都や区では、耐震調査の結果、危険と判断された橋や護岸の耐震計画を進めており、多くが平成27年度完成を目指しています。
しかし、不法占拠住民の立ち退きなどには歴史的な背景があり、交渉は難航が予想されます。
陸に上がってから、六本木と赤坂の再開発予定地の視察です。


バブル時代の懐かしい旧六本木プリンスホテル。
地域では、この辺り一体の再開発に向け協議を重ねています。
東京の街は、いつ来てもおかしくないと言われている首都直下型地震に備え、街全体の耐震性を高めるため、再開発や再整備を急いでいます。
規制の緩和によって民間活力を引き出す。
無駄を排除して財源を確保し、防災や教育などプライオリティーの高い案件に集中的に投資していく。
時代の大転換期に立っているという自分の責務を思うと身が引き締まります。
2011年12月06日
選挙公約達成!
僕の選挙公約の一つ
「田町駅東口北地区公共公益施設文化芸術ホールは必ず巨額の維持管理費が将来の負担となるから中止するべき」。

総額420億円の大事業!

この巨大な施設は、大きく分けて総合支所とスポーツ施設と文化芸術ホールの3つに別れています。
その中で文化芸術ホールは、維持運営費だけで年間8億5千万円と試算されており、僕は少なくとも、この施設だけは建設を中止するようにと提言し続けてきました。
今までの区側の回答は
「設計上は一体施設であり、文化芸術ホールだけの中止はありえない」
というものでした。
また、文化芸術ホールの使用目的について、音楽ホールはクラシック、オペラ、ロック系などジャンルによって設計が変わるが、どのような音楽を想定して作るのか? 多目的というのであれば、あらゆるジャンルに適さないということになってしまい、結局使えないものになりかねない。と質問してきましたが明確な回答はありませんでした。
2回の定例議会を通じ、会派として取り組んできたこの課題。
12月の定例議会で、僕の代表質問のトップにあげようと思っていた矢先・・・・
平成23年11月11日 文化芸術ホールの整備の無期延期が決まりました!!
税収が落ち込む中、文化芸術ホールの予算を、将来の財政を担う子供たちの教育に振り分けていきたいと思っています。
議員になって半年、
3つの選挙公約のうち、運河を泳げる水質にするための水質改善計画(下水道処理施設改築計画の目標値変更)に続き、2件目が達成できた事は皆様の応援のおかげです。
残る一つの、震災による停電時でも「発電し続けられるマンション」を実現するための法整備についても、一刻も早く成立できるよう引き続き努力していきますので、応援よろしくお願いします。
「田町駅東口北地区公共公益施設文化芸術ホールは必ず巨額の維持管理費が将来の負担となるから中止するべき」。

総額420億円の大事業!

この巨大な施設は、大きく分けて総合支所とスポーツ施設と文化芸術ホールの3つに別れています。
その中で文化芸術ホールは、維持運営費だけで年間8億5千万円と試算されており、僕は少なくとも、この施設だけは建設を中止するようにと提言し続けてきました。
今までの区側の回答は
「設計上は一体施設であり、文化芸術ホールだけの中止はありえない」
というものでした。
また、文化芸術ホールの使用目的について、音楽ホールはクラシック、オペラ、ロック系などジャンルによって設計が変わるが、どのような音楽を想定して作るのか? 多目的というのであれば、あらゆるジャンルに適さないということになってしまい、結局使えないものになりかねない。と質問してきましたが明確な回答はありませんでした。
2回の定例議会を通じ、会派として取り組んできたこの課題。
12月の定例議会で、僕の代表質問のトップにあげようと思っていた矢先・・・・
平成23年11月11日 文化芸術ホールの整備の無期延期が決まりました!!
税収が落ち込む中、文化芸術ホールの予算を、将来の財政を担う子供たちの教育に振り分けていきたいと思っています。
議員になって半年、
3つの選挙公約のうち、運河を泳げる水質にするための水質改善計画(下水道処理施設改築計画の目標値変更)に続き、2件目が達成できた事は皆様の応援のおかげです。
残る一つの、震災による停電時でも「発電し続けられるマンション」を実現するための法整備についても、一刻も早く成立できるよう引き続き努力していきますので、応援よろしくお願いします。
2011年12月05日
豪華職員宿舎
新聞では「仕分け」で中止となった朝霞の豪華な公務員宿舎が復活したりして話題となってましたね。
まあ、あんなのは国だけだろうと思っていたら・・・・


港区では今回の本議会で、区職員向けの公務員宿舎10数戸を新たに購入するという案件が出ています。
三菱地所が虎ノ門に作る上代3億5千万円の高級マンションです。
http://www.atago-toranomon.jp/
他にも現在、港区では178戸もの公務員宿舎が「災害対策住居」という名目で提供されており、市価の3分の1くらいの利用料で職員が住んでいる状態です。
一方で港区は住居費も高いため、職員の1割程度しか区内に住んでいないこともあり、危機管理上は一定数を区内に居住させることは必要ということも事実です。
でも、税金で高級マンションを買うという理由にはならないと思います。
僕はURの賃貸マンションに住んでますが、なんの不自由もありません。
危機管理上、職員の区内居住数を増やしたかったら、区でURやJKKの公共住宅を借り上げ、職員住居にすればいいではないですか。
これから教育にも、防災にもお金がかかります。
待機児童問題にしても、環境問題だってお金がかかります。
そして、財源確保の基本は、無駄使いをなくすこと。
だけど、この公務員宿舎購入の議案に反対したのは「みんなの党」だけ・・・・・
税収が激減して、港区は金持ちなんて言えない時代がやってきているのですから、気持ちを改め、もっとお金は有効に使いましょうよ!
まあ、あんなのは国だけだろうと思っていたら・・・・


港区では今回の本議会で、区職員向けの公務員宿舎10数戸を新たに購入するという案件が出ています。
三菱地所が虎ノ門に作る上代3億5千万円の高級マンションです。
http://www.atago-toranomon.jp/
他にも現在、港区では178戸もの公務員宿舎が「災害対策住居」という名目で提供されており、市価の3分の1くらいの利用料で職員が住んでいる状態です。
一方で港区は住居費も高いため、職員の1割程度しか区内に住んでいないこともあり、危機管理上は一定数を区内に居住させることは必要ということも事実です。
でも、税金で高級マンションを買うという理由にはならないと思います。
僕はURの賃貸マンションに住んでますが、なんの不自由もありません。
危機管理上、職員の区内居住数を増やしたかったら、区でURやJKKの公共住宅を借り上げ、職員住居にすればいいではないですか。
これから教育にも、防災にもお金がかかります。
待機児童問題にしても、環境問題だってお金がかかります。
そして、財源確保の基本は、無駄使いをなくすこと。
だけど、この公務員宿舎購入の議案に反対したのは「みんなの党」だけ・・・・・
税収が激減して、港区は金持ちなんて言えない時代がやってきているのですから、気持ちを改め、もっとお金は有効に使いましょうよ!
2011年11月29日
未来に目をむけて

文化芸術ホールの建設中止について、色々なご意見いただきました。
景気の低迷と震災の影響を受け、港区の税収は前年度対比で10%を超える大幅な減収となっています。
そして、この傾向は続くと予想されています。
かと言って、予算を一律に10%削減することはできません。
人件費や固定費として急激な削減ができないものがあるからです。
収入が急激に減少する中、人口だけは増え続けています。
もう、港区はお金持ちと言ってはいられない状態になりつつあるのです。
一般家庭の家計に置き換えてみれば、よくわかります。
お金の掛かる子供が次々生まれているのに、父親の年収がどんどん減収している状態。
そんな時、年収の半分近い価格の、スポーツカーを買う。
この車は燃費が悪く、維持費も掛かる。
家族会議で、先行きの見通しについて話すのだけど、父親の年収が上がる見通しは立て辛い。
スポーツカーは欲しい。
無駄とは思わない。夢なのだから。生きがいでもある。
しかし、年間何十万円もする駐車場代、ガソリン代、税金、保険。
ここは、とりあえず購入をとりあえず、あきらめよう。
子供の教育費に、お金は回そう。
そう、僕は言い続けてきたわけです。
来年の財政は、急激な収入減に対応するために、預貯金を切り崩さざるを得なくなると思われます。
明日から議会が始まります。
僕の代表質問は5番目。
お時間ございましたら、午後、区議会まで傍聴にいらしてみて下さい。

あと、今日、品川区の水辺の規制緩和特区である「品川浦・天王洲地区運河ルネサンス協議会」において、港区のワールドシティータワーズが会員として全会一致で認められました。
入会に必要な2名の推薦人は、協議会の顧問である僕と、事務局長の2名です。
入会と同時に、協議会のエリア拡大が決議され、ワールドシティータワーズの共有施設である桟橋を規制緩和の対象とする「運ルネ桟橋」とすることが承認されました。
この規制緩和により、ワールドシティータワーズの桟橋から、今までは禁止されていた屋形船やパーティー船などの着岸や羽田空港へのチャーター船が発着したりすることが可能となります。
港南小学校の皆さんが、しながわ水族館に行くとき、電車を乗り継ぎながら行くこともなく、ここから船で行けちゃうようになります。
誤解がないように申し上げておきますと、この規制緩和により、無秩序に船や人が出入りすることになるのではありません。
ワールドシティータワーズの桟橋運営委員会と運河ルネサンス協議会が協議の上、ルールを決めて秩序ある利用を求めていくことになります。
しかし、当然のことですが、マンションの共有施設である桟橋が規制緩和の対象となり利便性が増すことによって、WCTの資産価値が上がるのは確実と思われます。
正式な許可が降りるまでは、まだ時間が掛かりますが、これは画期的な事であり、港区の港南地区にとって大きな意味を持つ出来事でした。
ワールドシティータワーズの皆さん、並びに港南地区の皆さん、おめでとうございます。
そして、快くご承認いただきました品川地区の事業者、住民代表の皆様には、心より御礼申し上げます。
2011年11月07日
暴力団排除条例
1987年、
僕はジャガージャパンという会社の立ち上げに参加していました。
会社立ち上げ時点で、僕が主張して取り入れられたのが「暴力団に車を売らない」ための仕組み。
当時は、外車と言えば暴力団のトレードマークだった時代。
「暴力団は購入するときは気前が良いが、故障したときにはトラブルになる。だったら最初から売らないことだ。」
これが、僕が行なった主張です。
警視庁にお願いして退職警官をご紹介いただき暴力団対策を行いました。
今年の10月1日 東京都暴力団排除条例が施行されました。

この条例の特徴は、「暴力団関係者」の定義が変わったことです。
暴力団とは付き合わない、交際しない。
違反者は「暴力団関係者」として処罰の対象となることもあるのが、この条例です。
この施行に合わせ、僕が港区議会の決算特別委員会で質問したのが以下の内容です。
*********
港区は全国第二位の広域指定暴力団の本部がある区です。
古くから暴力団が街に住んでいるため、暴力団自体が町会員であるケースがあります。
先日、芝浦地区のある町会の方から陳情を受けました。
「祭りに寄付をしたら、自分の名前が書かれた寄付札の隣がヤクザの組の札だった」
今回の東京都暴力団排除条例の施行を受け、港区も実効性のある条例を制定するべきだと考えます。
今後は、暴力団から町会費や寄付を貰ったり、町会会館を組の葬儀に使用させたりすることは、町会自体が暴力団関係者とみなされる可能性があります。
現在、区では町会や自治会に対し、会員同士の相互交流を促進するために補助金を出しています。
祭りなどの催事にも助成しています。
暴力団が町会員だった場合、暴力団と住民の交流に区が助成していることにもなりかねません。
実効性のある暴力団排除条例の制定など区の対応と決断を望みます。
****************
友人の議員から、この命を賭けた質問には多くの議員、職員が感銘を受けていると言われました(-_-;)
古くから住んでいるのですから出て行けとは言いません。
しかし、住民が非合法組織と仲良くする必要はないのです。
古くからのしがらみを断ち切る勇気が、今、必要です。
僕はジャガージャパンという会社の立ち上げに参加していました。
会社立ち上げ時点で、僕が主張して取り入れられたのが「暴力団に車を売らない」ための仕組み。
当時は、外車と言えば暴力団のトレードマークだった時代。
「暴力団は購入するときは気前が良いが、故障したときにはトラブルになる。だったら最初から売らないことだ。」
これが、僕が行なった主張です。
警視庁にお願いして退職警官をご紹介いただき暴力団対策を行いました。
今年の10月1日 東京都暴力団排除条例が施行されました。

この条例の特徴は、「暴力団関係者」の定義が変わったことです。
暴力団とは付き合わない、交際しない。
違反者は「暴力団関係者」として処罰の対象となることもあるのが、この条例です。
この施行に合わせ、僕が港区議会の決算特別委員会で質問したのが以下の内容です。
*********
港区は全国第二位の広域指定暴力団の本部がある区です。
古くから暴力団が街に住んでいるため、暴力団自体が町会員であるケースがあります。
先日、芝浦地区のある町会の方から陳情を受けました。
「祭りに寄付をしたら、自分の名前が書かれた寄付札の隣がヤクザの組の札だった」
今回の東京都暴力団排除条例の施行を受け、港区も実効性のある条例を制定するべきだと考えます。
今後は、暴力団から町会費や寄付を貰ったり、町会会館を組の葬儀に使用させたりすることは、町会自体が暴力団関係者とみなされる可能性があります。
現在、区では町会や自治会に対し、会員同士の相互交流を促進するために補助金を出しています。
祭りなどの催事にも助成しています。
暴力団が町会員だった場合、暴力団と住民の交流に区が助成していることにもなりかねません。
実効性のある暴力団排除条例の制定など区の対応と決断を望みます。
****************
友人の議員から、この命を賭けた質問には多くの議員、職員が感銘を受けていると言われました(-_-;)
古くから住んでいるのですから出て行けとは言いません。
しかし、住民が非合法組織と仲良くする必要はないのです。
古くからのしがらみを断ち切る勇気が、今、必要です。
2011年11月04日
防災拠点の視察

東京都江東区にある「基幹的広域防災拠点施設」の視察に行ってきました。
写真は一般の立ち入りが制限されている巨大なコントロールルーム。
震災発生時には霞が関の各省庁から200名の官僚が集まり、ここで救助や復旧の陣頭指揮を取ります。
明日にでも起きるかも知れない首都直下型地震。
リアリティーのある視察でした。
2011年10月04日
決算特別委員会その2
決算特別委員会の土木費での質問。
土木っていうと、一般区民には遠い話のように感じるけど、実は極めて身近な問題が多数あるのです。
今回は質問時間の20分を使い、僕の意見をじっくりと語らせて頂きました。

港区の港とは、船が着く場所のことを言います。
東京の離島である伊豆七島も小笠原も船は全て港区の竹芝から出ています。
つまり、港区は東京の海の玄関です。
しかし、残念なことに海の恩恵を受けている区民や、海での楽しみを知っている区民は少数であるというのが現実です。
僕は区民が海に親しんでいただけるよう、水辺フェスタや小P連ビーチフェスタなど色々な水辺の企画をお手伝いしてきました。
昨日も芝浦運河で運が祭りが開催され、お手伝いしてきたのですが、このイベントの一番の人気は運河クルーズです。
そして、運河クルーズで乗客が一番喜ぶのは橋をくぐった時。
港区の水辺には区が管理する橋が全部で31あります。
そして、それらの橋の裏側にはガスや電気、水道等のライフラインが通っています。
しかし、その内、耐震基準を満たしてない橋が10橋もあるのです!
震度5強の地震がおきるとレインボーブリッジなどは封鎖され、安全が確認されるまで通行できません。
区の管理する橋の点検も震災時には最優先で行わなければいけません。
しかし、橋を点検するためには船が必要なのですが、港区は水上行動手段を持っていません。
船どころか、船を着けるための自前の桟橋すら持っていないのです。
隣の中央区も品川区も江東区も、沿岸区はどこも自前の桟橋を持っていて、震災時に船で対応できるよう日頃から計画し準備しているのに・・・
海を見てこなかった港の区の現実です。
区は帰宅困難者対策として、企業に社員を留まらせる方針を取っています。
駅や道路に人があふれることを防ぐためです。
しかし、小さい子供が家で待っている人や、介護の必要な家族が待っている人など、どうしても、絶対に家に帰らなければいけない人もいます。
港区から船を使えば、川崎まで40分、千葉の浦安まで30分、埼玉の戸田まで40分ほどで着きます。
100人乗りの屋形船が5往復すれば500人、10隻だと5000人、20隻だと10000人輸送することができます。
ちなみに浜松町駅の横にある古川河口だけで屋形船が45隻ほど停泊しています。
帰宅困難者の避難場所や水食糧の備蓄を考えることも大切ですが、自宅に帰る手段を同時に考えることは、より重要だと考えます。
今年の7月には羽田空港に桟橋ができ、海から空港に行けるようになりました。
中央区の日本橋にも桟橋が設置され、新しい観光ルートとして観光客が日本橋川から海に出て行っています。
海に面した区である利点を生かし、震災対応だけでなく、観光振興としても取り組んでいただきたい。
このような内容でお話させて頂き、
区の担当者からは、水面管理者である東京都と協議するなど検討をしていくとの回答を頂きました。
将来、羽田空港から船で「一の橋」なんかに気軽に来れたらいいね!
夜は、ニューオータニで渡辺代表と会食

僕の防災特区構想を高く評価していただき、貴重なアドバイスを頂きました。
土木っていうと、一般区民には遠い話のように感じるけど、実は極めて身近な問題が多数あるのです。
今回は質問時間の20分を使い、僕の意見をじっくりと語らせて頂きました。
港区の港とは、船が着く場所のことを言います。
東京の離島である伊豆七島も小笠原も船は全て港区の竹芝から出ています。
つまり、港区は東京の海の玄関です。
しかし、残念なことに海の恩恵を受けている区民や、海での楽しみを知っている区民は少数であるというのが現実です。
僕は区民が海に親しんでいただけるよう、水辺フェスタや小P連ビーチフェスタなど色々な水辺の企画をお手伝いしてきました。
昨日も芝浦運河で運が祭りが開催され、お手伝いしてきたのですが、このイベントの一番の人気は運河クルーズです。
そして、運河クルーズで乗客が一番喜ぶのは橋をくぐった時。
港区の水辺には区が管理する橋が全部で31あります。
そして、それらの橋の裏側にはガスや電気、水道等のライフラインが通っています。
しかし、その内、耐震基準を満たしてない橋が10橋もあるのです!
震度5強の地震がおきるとレインボーブリッジなどは封鎖され、安全が確認されるまで通行できません。
区の管理する橋の点検も震災時には最優先で行わなければいけません。
しかし、橋を点検するためには船が必要なのですが、港区は水上行動手段を持っていません。
船どころか、船を着けるための自前の桟橋すら持っていないのです。
隣の中央区も品川区も江東区も、沿岸区はどこも自前の桟橋を持っていて、震災時に船で対応できるよう日頃から計画し準備しているのに・・・
海を見てこなかった港の区の現実です。
区は帰宅困難者対策として、企業に社員を留まらせる方針を取っています。
駅や道路に人があふれることを防ぐためです。
しかし、小さい子供が家で待っている人や、介護の必要な家族が待っている人など、どうしても、絶対に家に帰らなければいけない人もいます。
港区から船を使えば、川崎まで40分、千葉の浦安まで30分、埼玉の戸田まで40分ほどで着きます。
100人乗りの屋形船が5往復すれば500人、10隻だと5000人、20隻だと10000人輸送することができます。
ちなみに浜松町駅の横にある古川河口だけで屋形船が45隻ほど停泊しています。
帰宅困難者の避難場所や水食糧の備蓄を考えることも大切ですが、自宅に帰る手段を同時に考えることは、より重要だと考えます。
今年の7月には羽田空港に桟橋ができ、海から空港に行けるようになりました。
中央区の日本橋にも桟橋が設置され、新しい観光ルートとして観光客が日本橋川から海に出て行っています。
海に面した区である利点を生かし、震災対応だけでなく、観光振興としても取り組んでいただきたい。
このような内容でお話させて頂き、
区の担当者からは、水面管理者である東京都と協議するなど検討をしていくとの回答を頂きました。
将来、羽田空港から船で「一の橋」なんかに気軽に来れたらいいね!
夜は、ニューオータニで渡辺代表と会食
僕の防災特区構想を高く評価していただき、貴重なアドバイスを頂きました。
2011年10月01日
決算特別委員会その1
決算特別委員会の真っ最中です。

この委員会は、前年度の決算を議会が承認する手続き。
まあ、否決することはないのだけど、ここで色々な事案について発言することは次の予算に影響するので重要です。
今週は、総務費では「防災」について、環境清掃費では「運河の水質調査」について質問しました。
内容を要約しますと
防災1)
区内には昼間人口で100万人の人間がいるのに区の食料備蓄は都と合わせても4万人の3日分しかない。
あまりにも少なすぎないか?増やす予定はないのか?
防災2)
区は区民に対して3日分の水食料を備蓄するよう啓発パンフレットなどで働きかけている。
一方、高層住宅の住民に対しては、エレベーターが停電等で停止するとの理由から7日分の備蓄を呼びかけている。
同じ区民でありながら倍以上の差があるわけだが、この高層住宅住民に対する4日分の備蓄の差を全て「自助」の領域として、高層住宅の居住者に求めることは、同じ納税者として納得を得られないのではないかと考えるが、区の見解は?
防災3)
区は高層住宅住民に対し、震災時は避難所に避難せず建物内で7日間生活することを求めている。
都の震災想定によると電気は6日間停電すると予想されている。
停電すると消防法で義務ずけられているマンションの非常用発電機が作動するが、消防法の規制による備蓄燃料では数時間しか作動させることができない。
電気がないと、消防法で定められた火災を知るための火災報知器が作動せず、避難のための非常用エレベーターも作動せず、消火のために水を圧送するブースターポンプも作動させることができない。
つまり、区は火災に対応できない建物の中で7日間暮らすことを高層住民に対し要求していることになる。
私が提案している港湾の船舶用燃料を高層住宅や必要とする公共施設に分配するプランを前向きに検討して欲しい。
環境清掃費)
区は運河の水質調査を毎月行なっているが、あえて水質の良い日を選んで測定している。
なぜ、水質が悪化した時に調べないのか?
これでは、下水道局の生下水放水に対し、問題提起する論拠を得ないのではないか?
芝浦アイランドでは、国土交通省の研究機関が水質モニタリングポストを設置しており、24時間365日リアルタイムで観測している。
区が主体となって国や都を交えた調査研究の場を作り、都が水質改善を行う後押しを行なって欲しい。
今回はジャブです。
今定例会閉会後、行政の担当者の背中を押し続け、年末の議会では、代表質問として区長に問う予定です。
自分が議員であり続ける限り、実現するまで何度でも食い下がり続けますので応援よろしくお願いします。

この委員会は、前年度の決算を議会が承認する手続き。
まあ、否決することはないのだけど、ここで色々な事案について発言することは次の予算に影響するので重要です。
今週は、総務費では「防災」について、環境清掃費では「運河の水質調査」について質問しました。
内容を要約しますと
防災1)
区内には昼間人口で100万人の人間がいるのに区の食料備蓄は都と合わせても4万人の3日分しかない。
あまりにも少なすぎないか?増やす予定はないのか?
防災2)
区は区民に対して3日分の水食料を備蓄するよう啓発パンフレットなどで働きかけている。
一方、高層住宅の住民に対しては、エレベーターが停電等で停止するとの理由から7日分の備蓄を呼びかけている。
同じ区民でありながら倍以上の差があるわけだが、この高層住宅住民に対する4日分の備蓄の差を全て「自助」の領域として、高層住宅の居住者に求めることは、同じ納税者として納得を得られないのではないかと考えるが、区の見解は?
防災3)
区は高層住宅住民に対し、震災時は避難所に避難せず建物内で7日間生活することを求めている。
都の震災想定によると電気は6日間停電すると予想されている。
停電すると消防法で義務ずけられているマンションの非常用発電機が作動するが、消防法の規制による備蓄燃料では数時間しか作動させることができない。
電気がないと、消防法で定められた火災を知るための火災報知器が作動せず、避難のための非常用エレベーターも作動せず、消火のために水を圧送するブースターポンプも作動させることができない。
つまり、区は火災に対応できない建物の中で7日間暮らすことを高層住民に対し要求していることになる。
私が提案している港湾の船舶用燃料を高層住宅や必要とする公共施設に分配するプランを前向きに検討して欲しい。
環境清掃費)
区は運河の水質調査を毎月行なっているが、あえて水質の良い日を選んで測定している。
なぜ、水質が悪化した時に調べないのか?
これでは、下水道局の生下水放水に対し、問題提起する論拠を得ないのではないか?
芝浦アイランドでは、国土交通省の研究機関が水質モニタリングポストを設置しており、24時間365日リアルタイムで観測している。
区が主体となって国や都を交えた調査研究の場を作り、都が水質改善を行う後押しを行なって欲しい。
今回はジャブです。
今定例会閉会後、行政の担当者の背中を押し続け、年末の議会では、代表質問として区長に問う予定です。
自分が議員であり続ける限り、実現するまで何度でも食い下がり続けますので応援よろしくお願いします。
2011年09月21日
視察
建設常任委員会初日

議案審議を行う前に案件の視察に行きます。
港区では放置自転車対策を優先課題として取り組んでいます。
原宿の交差点から1分の青山通りにバスを停めて、駐輪場建設予定地の視察に向かいます。

これが駐輪場予定地!

もう一度言いますが、原宿の交差点から徒歩1分!
次に向かったのが有栖川宮記念公園

水があるだけで笑顔になる僕・・・
この池の水は地下水を組み上げ、濾過して循環させています。

10年ぶりの大規模な掃除を行なったと説明されましたが、前と同じにしか見えませんでした。
水の浄化や濾過は得意分野なので、今度、説明を詳しく聞こうと思います。
次に向かったのが芝浦中央公園

芝浦の下水道処理施設の上部に作られた公園です。
ドッグランやバラ園があって、なかなか素敵な公園です。
ドッグランは、現在施行中ですが、来春から本格稼働します。アイデアなどありましたら、ぜひ教えてください。
ソニー本社が正面に見えるこの処理施設の上にも、広大な公園が建設されます。

ここで処理されているのは、港区、中央区、千代田区、豊島区、文京区、新宿区、渋谷区、品川区のトイレや台所の下水と雨水。
とんでもない量の下水が集まってくるため、ちょっと雨が降ると処理しきれなくなり、目の前の運河に直接放水しています。
下水道局は「一時処理」して流していると言いますが、一時処理とは鉄格子を通して大きなゴミを取り、塩素を混ぜて消毒するという行為。
僕には生下水との差が理解できません。
しかし、粘り強く交渉した結果、この広大な処理施設の地下に、巨大な雨水貯留施設を建設してもらえる事になりました。
最終的には246000立方メートルという貯留施設が地下に作られ、運河に流している生下水の80%を貯める事ができるようになります。
ただ、完成までの期間は未定。
これからの僕の活動の目標となっています。

議案審議を行う前に案件の視察に行きます。
港区では放置自転車対策を優先課題として取り組んでいます。
原宿の交差点から1分の青山通りにバスを停めて、駐輪場建設予定地の視察に向かいます。

これが駐輪場予定地!

もう一度言いますが、原宿の交差点から徒歩1分!
次に向かったのが有栖川宮記念公園

水があるだけで笑顔になる僕・・・
この池の水は地下水を組み上げ、濾過して循環させています。

10年ぶりの大規模な掃除を行なったと説明されましたが、前と同じにしか見えませんでした。
水の浄化や濾過は得意分野なので、今度、説明を詳しく聞こうと思います。
次に向かったのが芝浦中央公園

芝浦の下水道処理施設の上部に作られた公園です。
ドッグランやバラ園があって、なかなか素敵な公園です。
ドッグランは、現在施行中ですが、来春から本格稼働します。アイデアなどありましたら、ぜひ教えてください。
ソニー本社が正面に見えるこの処理施設の上にも、広大な公園が建設されます。

ここで処理されているのは、港区、中央区、千代田区、豊島区、文京区、新宿区、渋谷区、品川区のトイレや台所の下水と雨水。
とんでもない量の下水が集まってくるため、ちょっと雨が降ると処理しきれなくなり、目の前の運河に直接放水しています。
下水道局は「一時処理」して流していると言いますが、一時処理とは鉄格子を通して大きなゴミを取り、塩素を混ぜて消毒するという行為。
僕には生下水との差が理解できません。
しかし、粘り強く交渉した結果、この広大な処理施設の地下に、巨大な雨水貯留施設を建設してもらえる事になりました。
最終的には246000立方メートルという貯留施設が地下に作られ、運河に流している生下水の80%を貯める事ができるようになります。
ただ、完成までの期間は未定。
これからの僕の活動の目標となっています。
2011年09月16日
自問自答
定例議会の初日が終わりました。
今日の同じ会派の議員の代表質問は、現職の区長に対する辛辣なもの。
昨日の企業講演会でも話したのだけど、現職の区長は、ミスなく区政を安定して運営してきた実績があります。
田町駅前の再開発など賛同できない部分はいくつかあっても、危機的財政に陥っている近隣区と比べるまでもなく、非難されることより、賞賛されることの方が多いと思っています。
会派の事務局に戻り、区長を糾弾した代表質問を賞賛する仲間を見て、あれは礼節に欠く行為であったのではないか?と自ら自問自答し続けました。
芝浦に戻り、地域の支援者の人たちとエールクレール号で懇談

僕は議員になるまでNPOとして発達障害児童の療育プログラム、カルガモの巣作りプロジェクト、地域対抗ゴムボートレースなど多くの事業を区に提案し、共に理解し合いながら行なってきました。
だから、行政と敵対することなく、自らの政策を行政に理解してもらい、その実現に向け互いに協力していく体制を作ることが必要だと思っているのだけど、会派の仲間は行政と対立軸を明確にする方向で動いていく・・・
このままでは、具体的な政策実現ができない単なる野党になってしまうのではないかと不安になります・・・
2011年08月03日
泳げる運河に大きく前進!
昨夜、芝浦の下水処理場において、下水道処理施設の再構築における公聴会が開かれました。

北欧のように泳げる水質の排水を目指して欲しい!
雨天時の生下水放水を完全に止めて欲しい!
このような僕たちの要望に対して、これまで下水道局は
再構築によって「分流式下水道と同等の水質を目指す」と抽象的な表現を繰り返すばかりでした。
雨天時の運河への生下水放水に関しても、雨水の総量に対して30%の貯留施設で十分だという説明でした。
それが、今回の説明では
1)最終的に、50%の高度処理化を目指す。
2)第一期で30%、第二期で80%の雨水貯留施設を建設する。
という内容が追加されました。
これは、はっきり言って凄い事です!
耳を疑うほどの快挙です!
毎日、多摩川の半分近い水量を放水している下水道局が、その半分を高度処理化(奥多摩の源流なみの水質)にすると公式の場で表明したのです!
今まで雨天時に垂れ流しだった生下水放水も、H26年までに30%を改善し、その後、10~15年で80%改善するというのです!
なんで100%じゃないのか?なんて言ってはいけません。
こういう時は、とにかく拍手喝采で褒めることが大切です!
そして、今後は、東京都下水道局の方々に具体的な手順や予算などを説明して頂きながら、より早く、より快適な水環境が作れるよう一緒に考えていきたいと思います。
実は、先月の16条に基づく公聴会の後、下水道局とはブログに書けない交渉を行っていました。
公明党の「たてした」先生には、都庁で下水道局幹部の方々との会合をセッティング頂き、自民党都議の来代先生にも、お力添えを頂きました。
心から感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました!

北欧のように泳げる水質の排水を目指して欲しい!
雨天時の生下水放水を完全に止めて欲しい!
このような僕たちの要望に対して、これまで下水道局は
再構築によって「分流式下水道と同等の水質を目指す」と抽象的な表現を繰り返すばかりでした。
雨天時の運河への生下水放水に関しても、雨水の総量に対して30%の貯留施設で十分だという説明でした。
それが、今回の説明では
1)最終的に、50%の高度処理化を目指す。
2)第一期で30%、第二期で80%の雨水貯留施設を建設する。
という内容が追加されました。
これは、はっきり言って凄い事です!

耳を疑うほどの快挙です!

毎日、多摩川の半分近い水量を放水している下水道局が、その半分を高度処理化(奥多摩の源流なみの水質)にすると公式の場で表明したのです!
今まで雨天時に垂れ流しだった生下水放水も、H26年までに30%を改善し、その後、10~15年で80%改善するというのです!
なんで100%じゃないのか?なんて言ってはいけません。
こういう時は、とにかく拍手喝采で褒めることが大切です!
そして、今後は、東京都下水道局の方々に具体的な手順や予算などを説明して頂きながら、より早く、より快適な水環境が作れるよう一緒に考えていきたいと思います。
実は、先月の16条に基づく公聴会の後、下水道局とはブログに書けない交渉を行っていました。
公明党の「たてした」先生には、都庁で下水道局幹部の方々との会合をセッティング頂き、自民党都議の来代先生にも、お力添えを頂きました。
心から感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました!
2011年07月13日
第二回定例議会動画
港区議会第二回定例議会で行った僕の質問が動画でアップされました。
ご覧いただけましたら幸甚です。

http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=3224&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
平成23年6月定例会
6月16日 本会議 一般質問
みんなの党 榎本 茂 議員
1 東日本大震災を踏まえた港区の防災の取り組みについて
(1)津波対策について
田町駅東口北地区公共公益施設の津波対策はどの程度の津波を想定して行われるのか。
(2)東京消防庁の震災時体制について
台場地区の地震空白域問題はいつ認識し、どのような対応策を協議しているのか。
(3)帰宅困難学童の対策について
(4)食糧備蓄について
ア 自助による食糧の備蓄の呼びかけが3日分から7日分になった経緯と、区の備蓄量の推移について
イ 今後の区の食糧備蓄の計画についての要望。
(5)風評被害対策について
風評被害を防ぐために、正しい知識の啓発の必要性について
(6)非常用発電機燃料の調達について
都の想定する6日間の停電に対し、ガソリンスタンドが燃料補充できない事態を想定した非常用発電機燃料確保について
ご覧いただけましたら幸甚です。

http://www.minato-city.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=3224&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB
平成23年6月定例会
6月16日 本会議 一般質問
みんなの党 榎本 茂 議員
1 東日本大震災を踏まえた港区の防災の取り組みについて
(1)津波対策について
田町駅東口北地区公共公益施設の津波対策はどの程度の津波を想定して行われるのか。
(2)東京消防庁の震災時体制について
台場地区の地震空白域問題はいつ認識し、どのような対応策を協議しているのか。
(3)帰宅困難学童の対策について
(4)食糧備蓄について
ア 自助による食糧の備蓄の呼びかけが3日分から7日分になった経緯と、区の備蓄量の推移について
イ 今後の区の食糧備蓄の計画についての要望。
(5)風評被害対策について
風評被害を防ぐために、正しい知識の啓発の必要性について
(6)非常用発電機燃料の調達について
都の想定する6日間の停電に対し、ガソリンスタンドが燃料補充できない事態を想定した非常用発電機燃料確保について
2011年07月12日
建設常任委員会のお知らせ
港区の運河に毎日放水されている下水の処理水は約9万トン。
多摩川の半分に相当します。
しかし、処理場が作られたのがなんと昭和6年、80年も前のことなので、キャパシティーが少なく、雨が降るたび処理しきれなくなったトイレや厨房などの汚水をほぼ生のまま運河に直接放水しています。
この処理場が80年ぶりに改築されることになったことに伴い、下水道処理施設の上部空間の利用に関する地区計画が決定されることになりました。
芝浦水再生センター(ブラックジョークじゃありません)

この地区計画の審議にあたって、都市計画法16条に基づき先日住民説明会が開かれました。
上部空間の利用に関する質問より、東京都下水道局に対する要望、質問が殺到。
1)雨が降るたび生下水を直接運河に放水するのはやめてほしい。
2)運河に汚泥が溜まっているが、放射能が濃縮されている可能性はないのか?
3)新宿、渋谷、中央、文京、豊島、新宿、品川など港区に下水を流している他区も負担をするべきだ。
4)臭いものにフタという発想の改築はするべきでない。
5)アジアの発展途上国のような発想を捨て、高度処理化した排水を流すのが常識である北欧並みの意識を持って欲しい。
なかなか直接、東京都下水道局に物言う機会がなかった区民からの質問は尽きず、既定の時間をオーバーして半分強制的な終了となってしまいました。
「これで終わったというのは納得いかない」というご意見もあったため、次回の建設常任委員会にて概要の報告がある予定です。
お時間のある方は、傍聴できますのでぜひいらしてください。
港区議会 建設常任委員会
開催日時 7月13日水曜日 午後1時
場所 港区芝公園1-5-25 議会棟4F建設常任委員会会議室
電話:(代表)03-3578-2111 ファックス:03-3578-2034
お待ちしてます。
委員長 榎本茂
多摩川の半分に相当します。
しかし、処理場が作られたのがなんと昭和6年、80年も前のことなので、キャパシティーが少なく、雨が降るたび処理しきれなくなったトイレや厨房などの汚水をほぼ生のまま運河に直接放水しています。
この処理場が80年ぶりに改築されることになったことに伴い、下水道処理施設の上部空間の利用に関する地区計画が決定されることになりました。
芝浦水再生センター(ブラックジョークじゃありません)
この地区計画の審議にあたって、都市計画法16条に基づき先日住民説明会が開かれました。
上部空間の利用に関する質問より、東京都下水道局に対する要望、質問が殺到。
1)雨が降るたび生下水を直接運河に放水するのはやめてほしい。
2)運河に汚泥が溜まっているが、放射能が濃縮されている可能性はないのか?
3)新宿、渋谷、中央、文京、豊島、新宿、品川など港区に下水を流している他区も負担をするべきだ。
4)臭いものにフタという発想の改築はするべきでない。
5)アジアの発展途上国のような発想を捨て、高度処理化した排水を流すのが常識である北欧並みの意識を持って欲しい。
なかなか直接、東京都下水道局に物言う機会がなかった区民からの質問は尽きず、既定の時間をオーバーして半分強制的な終了となってしまいました。
「これで終わったというのは納得いかない」というご意見もあったため、次回の建設常任委員会にて概要の報告がある予定です。
お時間のある方は、傍聴できますのでぜひいらしてください。
港区議会 建設常任委員会
開催日時 7月13日水曜日 午後1時
場所 港区芝公園1-5-25 議会棟4F建設常任委員会会議室
電話:(代表)03-3578-2111 ファックス:03-3578-2034
お待ちしてます。
委員長 榎本茂
2011年07月02日
港区に大津波は来ない!!
先週は新人議員10人で、
昨日は副議長をはじめとする公明党議員団5名の方々をお招きして、
船で港区の水辺視察をお手伝いしました。
僕が多くの議員の方々に船に乗って頂き、案内しているのは、皆様に正しい知識と情報を持って欲しいからです。
現在、港区は10mの津波を想定値とし、区の公共施設の津波対策を検討しています。
これに対し、共産党などからはハザードマップを作れと、意見が出ています。
10mと聞けば当然の要求でしょう。
しかし、もし10mの津波が来れば、東京はどうなるのか。
津波は港区を飲み込み、渋谷あたりまで壊滅することでしょう。
行政が言うのですから、信じる人も出てくると思います。
先日、区の防災担当者と話しました。
過大な想定は、混乱を招くから、やめるべきだと。
想定値を設定するなら、科学的根拠のある過去最大の津波の高さを想定値とするべきだと。
議会答弁のような公式の場ではありませんが、防災担当者から驚くべき発言が出ました。
「榎本先生、50mの津波が来るという学者もいるんですよ」
そりゃ、世の中には隕石が降ってくることを想定するべきだと唱える学者もいるでしょう。
しかし、行政の人間がそのような考えを持つことに正直、怒りを覚えました。
非現実的な想定は、実効性のある防災計画を根底から否定することにつながります。
非現実的な想定は、地域全体の資産価値を否定することにつながります。
僕は第2回定例議会において、港区の津波の想定値は「2m」にするべきだと主張しました。
私の尊敬する東京海洋大学の松山学長も、東京大学副学長の磯部先生も、僕が議会で一般質問した内容と同じようなことをおっしゃっておられます。
津波における想定値は、過去最大値を基準として想定値を考えるべきだ。
津波は、沿岸の地理的構造で増幅されることも、減衰されることもある。
地域差が大きいのだから、地域にあった防災対策を考えるべきだと。
1923年の関東大震災(M7.9)のとき、熱海は12mの津波に襲われ、湘南から房総半島まで巨大な津波で大きな被害が出たそうです。
しかし、この津波が東京に到達したとき、その高さは1mでした。
歴史上、関東で発生した最大の地震は1703年の元禄関東大地震(M8.1)と言われていますが、このとき発生した津波が過去最大とされています。
この時、房総半島の形状が変わるほどの大地震で発生した津波は、品川に到達したとき2mであったと記録にあります。
品川で2m
東京沿岸に到達した津波の過去最大値を想定値とするならば2mとなります。
先日の講演で東京大学の磯部副学長が次のような事をおっしゃっていました。
「たとえ、震源地が東京湾の中であっても、水深の浅い東京湾では流体力学的に大津波は発生しない。
来るのは津波といっても単なる潮位変動に過ぎない。
その潮位変動は歴史上過去最大の規模が2mであり、東京の住民が今回のような大津波を心配する必要はない」
東京港は5.1mから6.3mの水門や防潮堤に囲まれていて、お台場も道路はすべて海抜5m以上の高さで作られています。
一人でも多くの人に、3月11日以降すでに補強された防潮堤や水門を見て頂き、私たちの街が安全であることを実感していただきたい。

これが、僕の今行っている事です。
風評に惑わされず、
妄想的な想定値に踊らされることのないよう、
私たち自身が正しい知識を身につけることが大切です!
想定外という言葉を巧みに使い、公共施設の建設予算を増額しようと画策することは、沿岸域のマンションなどの価格暴落を招きかねません。
津波被害を恐れた外国人や経済人の海外流出は、大幅な税収減を招きかねず、住民サービスの低下に繋がる可能性があります。
風評に惑わされず、正しい知識を持つ事が、今とても大切なことです。
たとえ、2000年経っても、東京湾の地形が変わらない限り、東京沿岸に巨大津波はやって来ません。
安心してください。
<参考資料>日本経済新聞
http://www.nikkei.com/life/culture/article/g=96958A90889DE0E5E4E2E5EBE1E2E0EAE2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=