2011年06月20日
視察で見えた、泳げる運河
港区の港南にある下水処理施設は、昭和6年に出来た古い施設です。
この下水処理施設では、千代田、中央、港、新宿、渋谷区の大部分、そして品川、文京、豊島区の一部という山手線の内側に相当する都心の下水を一手に引き受け、浄化した後、港区の運河に放水しています。
この老朽化した施設を再構築する計画が進んでおり、下水処理場の上部空間の利用に関する地区計画(街づくりの計画)を決めるための港区議会建設常任委員会で視察を行いました。

山田副区長をはじめとする行政側幹部が十数名、僕が委員長を務める建設常任委員会の議員8名の大人数で押しかけ、下水道局の説明を受けます。
<ここで説明を受けた内容メモ>
1、芝浦水再生センターが「簡易処理水」という名で運河に放出しているオーバーフロー水(塩素を混ぜただけの生下水)の量は年間17,700,000トンで、全処理量の8%に相当する。
2、簡易処理水の放水回数は年間約65回。
3、他の下水処理場に比べて、浄化後の処理水のBODや窒素やりんの数値が高い(汚れている)のは、港、中央、新宿、渋谷という飲食店が多い地域の下水は、トイレの汚水と飲食店の厨房から出る汚水の割合が高い事が理由。
4、雨天時貯留施設(雨が降ったとき、増えた汚水を貯めておく施設)のキャパシティーは現在18.600トン。平成26年竣工の予定される新しい雨天時貯留施設が完成すると、30%ほど改善される。
つまり
水処理場の上の空間を売って、改築費用を捻出し、処理場を新しくすることにしたけど、新しく再構築する計画ではオーバーフロー水(処理しきれない汚水)の放水は今より30%減るだけで、なくする計画は立てていないという事が重要な点です。
今の計画のままでは、何年経っても、ほとんど何も変わりません。
どうすれば、運河に生下水を放流しなくてすむようになるのでしょうか?
今回の視察で具体的な雨水貯留施設の大きさと建設コストが見えてきました。
新しく作る雨水貯留施設で30%の生下水放流を止められるなら、あと同じ(ちょっと大きめの)ものを2つ造ればいいということ。
建設コストは一つで77億円。
2つで154億円。
あと3つ作るだけの場所がありますし、上の空間を売ればお金は調達できます。
運河にトイレや厨房の生下水を流さないために必要なお金が154億円。
高いか、安いのか?
僕としては驚くほど安いと思ってしまいます。
例えば、港区は田町駅東口に豪華な劇場付きの公共公益施設を作ろうとしていますが、この建設費が300億円以上するのですから。
更にこの施設、維持管理コストだけで年間25億円以上かかるという試算がでています。
劇場ホールの維持運営費だけで年に8億5000万!!
雨が降るたび、山手線の内側のエリアからトイレの汚水が集まり流れる運河の横で、豪華な劇場を作り文化の香りを楽しむ。
はい!
ひとこと言いたいアナタのために
「港南一丁目地区計画」の決定に関する都市計画の原案説明会を開催します。
簡単にいうと、改築計画の説明を聞いて質問する会を行政(港区)が開きます。
日時 平成23年6月23日(木)18時30分から
場所 東京都下水道局 芝浦水再生センター管理棟5F
(港区港南1-2-28 電話03-3472-6410)
内容 l地区計画に関する都市計画の原案 質疑・応答
ここでは「高い建物反対!」という人もいらっしゃると思います。
しかし、安易に建築物を建てることに反対の意を唱えることは、下水道処理施設の資金捻出の道を絶つことになりかねません。
将来の計画をいろいろ聞いて、私たちにとって、何が大切なのかを一緒に考え話し合いましょう。
この下水処理施設では、千代田、中央、港、新宿、渋谷区の大部分、そして品川、文京、豊島区の一部という山手線の内側に相当する都心の下水を一手に引き受け、浄化した後、港区の運河に放水しています。
この老朽化した施設を再構築する計画が進んでおり、下水処理場の上部空間の利用に関する地区計画(街づくりの計画)を決めるための港区議会建設常任委員会で視察を行いました。

山田副区長をはじめとする行政側幹部が十数名、僕が委員長を務める建設常任委員会の議員8名の大人数で押しかけ、下水道局の説明を受けます。
<ここで説明を受けた内容メモ>
1、芝浦水再生センターが「簡易処理水」という名で運河に放出しているオーバーフロー水(塩素を混ぜただけの生下水)の量は年間17,700,000トンで、全処理量の8%に相当する。
2、簡易処理水の放水回数は年間約65回。
3、他の下水処理場に比べて、浄化後の処理水のBODや窒素やりんの数値が高い(汚れている)のは、港、中央、新宿、渋谷という飲食店が多い地域の下水は、トイレの汚水と飲食店の厨房から出る汚水の割合が高い事が理由。
4、雨天時貯留施設(雨が降ったとき、増えた汚水を貯めておく施設)のキャパシティーは現在18.600トン。平成26年竣工の予定される新しい雨天時貯留施設が完成すると、30%ほど改善される。
つまり
水処理場の上の空間を売って、改築費用を捻出し、処理場を新しくすることにしたけど、新しく再構築する計画ではオーバーフロー水(処理しきれない汚水)の放水は今より30%減るだけで、なくする計画は立てていないという事が重要な点です。
今の計画のままでは、何年経っても、ほとんど何も変わりません。
どうすれば、運河に生下水を放流しなくてすむようになるのでしょうか?
今回の視察で具体的な雨水貯留施設の大きさと建設コストが見えてきました。
新しく作る雨水貯留施設で30%の生下水放流を止められるなら、あと同じ(ちょっと大きめの)ものを2つ造ればいいということ。
建設コストは一つで77億円。
2つで154億円。
あと3つ作るだけの場所がありますし、上の空間を売ればお金は調達できます。
運河にトイレや厨房の生下水を流さないために必要なお金が154億円。
高いか、安いのか?
僕としては驚くほど安いと思ってしまいます。
例えば、港区は田町駅東口に豪華な劇場付きの公共公益施設を作ろうとしていますが、この建設費が300億円以上するのですから。
更にこの施設、維持管理コストだけで年間25億円以上かかるという試算がでています。
劇場ホールの維持運営費だけで年に8億5000万!!
雨が降るたび、山手線の内側のエリアからトイレの汚水が集まり流れる運河の横で、豪華な劇場を作り文化の香りを楽しむ。
はい!
ひとこと言いたいアナタのために
「港南一丁目地区計画」の決定に関する都市計画の原案説明会を開催します。
簡単にいうと、改築計画の説明を聞いて質問する会を行政(港区)が開きます。
日時 平成23年6月23日(木)18時30分から
場所 東京都下水道局 芝浦水再生センター管理棟5F
(港区港南1-2-28 電話03-3472-6410)
内容 l地区計画に関する都市計画の原案 質疑・応答
ここでは「高い建物反対!」という人もいらっしゃると思います。
しかし、安易に建築物を建てることに反対の意を唱えることは、下水道処理施設の資金捻出の道を絶つことになりかねません。
将来の計画をいろいろ聞いて、私たちにとって、何が大切なのかを一緒に考え話し合いましょう。
2011年06月20日
建設常任委員会
議会で審議する内容の中で、街づくりなど都市計画などの案件を審議するのが建設常任委員会。
新人が委員長になるのは港区議会の長い歴史の中でも初めてのことだそうで・・・
委員長なんて呼ばれるのは、小学校以来です。
港区議会は少数会派にの意見にも耳を傾ける伝統を持ちます。
民主主義は少数意見にも耳を傾ける包容力が大切なのだと。
大先輩議員の指導を仰ぎながら、重責に耐えていきたいと思います。
今日は副区長をはじめとする行政幹部と委員会所属議員と一緒に、視察にいってきます。
最初に行くのが港南一丁目の下水処理施設。
報告は後ほど
2011年06月16日
第2回定例議会
第2回港区議会定例議会において、20分間、一般質問をします。
防災のこと、水質改善のこと、
僕が今まで取り組んできたことを、区長に質問します。
まあ、宣言のようなもの
これから、僕の戦いが始まります。
来週は、僕が委員長をする建設常任委員会にて、下水処理施設の視察も決定しました。
がんばります。
2011年05月28日
ご報告
5月27日、港区議会が開催され、議長、副議長、4つの常任委員会、5つの特別委員会の委員長、副委員長が選任されました。
その中で、私は建設常任委員会の委員長という大役を担うことになりました。
一年生議員が常任委員会の委員長のポストに就くことは異例のことです。
大役に身が引き締まる思いです。
今後、建設常任委員会では数々の案件を審議していくこととなります。
強運というか、引の強い僕は
第一回めから僕の取り組んできたテーマのストライクゾーンのど真ん中の直球が飛び込んできます。
「港南一丁目地区に都市計画をかける議案」
港南一丁目とは、ズバリ、芝浦水再生センターです。
港区の海に雨が降るたび、未処理の生下水を大量に放水している老朽化した下水処理場の再開発に対する法整備。
都は下水処理場の一部上部空間を売って再構築費用を捻出しました。
しかし、オーバーフロー水の全てを溜め込むのに十分な金額ではありません。
区は下水処理場の上を公園にするための地区計画を次回の委員会に提出します。
下水処理場の上が公園になるのも良いですが、公園しかできないように規制で縛ると下水処理の改善のための資金捻出の道を断つことにもなりかねません。
決まり次第、お知らせいたします。
また、委員会も傍聴出来ますので、ぜひ聞きにきて下さい。
一緒に街をすみ良い環境に変えていきましょう。
その中で、私は建設常任委員会の委員長という大役を担うことになりました。
一年生議員が常任委員会の委員長のポストに就くことは異例のことです。
大役に身が引き締まる思いです。
今後、建設常任委員会では数々の案件を審議していくこととなります。
強運というか、引の強い僕は
第一回めから僕の取り組んできたテーマのストライクゾーンのど真ん中の直球が飛び込んできます。
「港南一丁目地区に都市計画をかける議案」
港南一丁目とは、ズバリ、芝浦水再生センターです。
港区の海に雨が降るたび、未処理の生下水を大量に放水している老朽化した下水処理場の再開発に対する法整備。
都は下水処理場の一部上部空間を売って再構築費用を捻出しました。
しかし、オーバーフロー水の全てを溜め込むのに十分な金額ではありません。
区は下水処理場の上を公園にするための地区計画を次回の委員会に提出します。
下水処理場の上が公園になるのも良いですが、公園しかできないように規制で縛ると下水処理の改善のための資金捻出の道を断つことにもなりかねません。
決まり次第、お知らせいたします。
また、委員会も傍聴出来ますので、ぜひ聞きにきて下さい。
一緒に街をすみ良い環境に変えていきましょう。