2010年10月18日
地球温暖化対策と海

京都議定書で決めた二酸化炭素排出量削減目標を達成するためには、排出量自体を削減するだけでなく、日本は毎年20万haという広大な面積の森林整備を行う必要があります。
ちなみに20万ha(ヘクタール)というのは東京都とほぼ同じ面積になります。
当然ですが、狭い日本でその様な事を行う事はできず、官民合せて年間一兆円を超える資金を支払い開発途上国から排出量枠を買っています。
もうすぐ世界第二位の経済大国になる中国も自称開発途上国です。
何だか、ちょっとおかしくない?
もしかすると国家的規模の詐欺に引っかかっているんじゃない?
お人好しのハト以外の誰もが疑い始めた昨年の暮れ、国連が緊急レポート「ブルーカーボン」を発表しました。
このレポート「ブルーカーボン」によると、地球上で二酸化炭素を吸収している植物のうち、森林など陸上植物が吸収しているのは45%
一方、海藻や植物プランクトンなど海の植物が吸収しているのは55%にもなるというのです。

日本は国別でみると、世界第二位の海岸線延長距離と第六位の排他的経済水域を持つ海洋国家です。
もし、ブルーカーボンが数値化されると日本の立場は大きく変わることになります。
現在、名古屋で開催されている生物多様性条約第10回締約国会議の政府ブースで配布するブルーカーボン・パンフレット。
シュタイナー国連環境計画(UNEP)事務局長、東京大学副学長磯部勝彦教授、そして僕の寄稿文が掲載されています。
興味のある方は、一度読んでみて下さい。
海塾HPからダウンロードできます。
http://umijuku.net/
Posted by seabasslive at 12:38│Comments(0)
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