2008年11月10日
高層難民

芝浦アイランドは48~9階建て160m以上の超高層マンション4棟、約4000世帯、1万人が住む島。
(同じ東京都にある、あの大島の人口が約8500人だからね・・・)
港区にはこのような100mを超える超高層住宅が79棟もあるのだけれど、このような超高層住宅は震災を経験した事がなく、震災に対する対策は全て未知数です。
そこで、港区では超高層住宅に対応した防災対策を検討する懇談会を設置する事になりました。
(俗に言う有識者会議ってヤツです)
以前より、港区とは災害時の橋梁検査協力や飛び地であるお台場地区への緊急物資輸送など区の防災に関し、区と独自の防災協定を結んだり、さまざまな災害への対応の提言を行ってきた関係から、この度、区長から依頼され
「港区高層住宅の防災対策に関する検討懇談会」
の委員に就任することに・・・
今日、小池防災生活安全支援部長を座長に、10名の委員で構成される第一回目の懇談会が開催されました。

著書「高層難民」で有名な危機管理ジャーナリスト
渡辺実さんをアドバイザーに迎え、懇談会は白熱!
首都を襲う巨大地震なんて想像したくもないけど、細かく想定していくと、山のように問題が山積していきます。
途方もない作業。
港区の高層住宅が林立している地区は、六本木ヒルズやミッドタウンをはじめ、麻布、愛宕、白金、赤坂、港南、お台場などたくさんありますが、
芝浦アイランドのように水に囲まれている特殊なケースを区の防災対策に盛り込むのが僕の役目でもあります。
東京都水道局の災害時給水拠点は港区内に3箇所ありますが

いずれも山手線より陸側にあり、芝浦アイランドから向かうには、どのルートを通っても、必ず橋を2本以上通らないと行けません。
阪神・淡路大震災のとき
液状化現象で泥だらけになったポートアイランドの広大な駐車場にナスカの地上絵のように書かれた文字。
ヘリから見た文字は「水をくれ」と読めました。
ポートアイランドの教訓を生かした対策が芝浦アイランドには早急に必要です。
ライフラインが途絶えた時のアイランド全体の飲料水の確保、高層階に篭城するための各戸における食料と飲料水の確保、トイレの問題、高層階で負傷した人の救出手段、今まで考えてきたプランを自治会の皆さんと検討し、行政の施策として具体化させていきたいと思ってます。
応援よろしくお願いします。